2009年06月06日
ほたるぶくろとカンパネルラ

ホタルブクロ。近所のお家の生け垣の下から、ひょっこり顔を出していました。
キキョウ科ホタルブクロ属の多年草です。ちょうど蛍が出る時期に咲くようです。
子どものころはこの花を見たことがなかったので、自分の記憶や知識の引き出しにまだちゃんと入っていません。私にとっては遠い存在の花でした。
友だちの自然観察指導者に、「ほたるぶくろのえほん会」を紹介したら、「ホタルブクロは宮沢賢治の銀河鉄道の夜にも出てきますよね、釣鐘草?」というお返事がありました。そうだったけ、とぱらぱらと読み返してみたら、「六、天気輪の柱」のところで主人公のジョバンニが真っ暗な松などの林を越えたところの野原に「つりがねそう」の記述がありました。

おおーっ、カンパネルラの名前の由来はホタルブクロだったのか!と大いに感動してさらに調べると、どうもそんなに単純でもないようです。イタリアの17世紀の社会思想家トマソ・カンパネラにちなむという説や、協会のそばの鐘塔だとする説、そして釣鐘草という説があるみたい。
結局、頭の中がハテナでいっぱいになったのですが、私が持っていたホタルブクロの花の後ろの世界がぐぐぐーっと広がりました。
とりあえず、もう一度ちゃんと銀河鉄道の夜を読み返そうっと。
(げんげん)
Posted by 遊人里(ゆとり) at 22:58│Comments(0)
│自然・はっけん
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