2008年09月01日
不思議な生きもの 地衣類
先日のムッレ研修で、びっくりすることを教わりました。
この写真、なんだと思いますか? 木の幹の表面に生えていました。ひらひらとした形をしています。コケ? それともキノコ?
地衣(ちい)という生きものなのだそうです。私はずっとこれはコケの仲間だと思っていたのですが、コケは葉緑素を持って光合成を行う「植物」。しかし地衣類は、菌類と藻類の共同体なのだそうです。菌類が菌糸でつくったお家の中に、藻類が住まわせてもらって、光合成をしてつくった栄養を菌に提供しているのだとか。
えーっ、三十数年生きてきて、そんな生きもの知らなかった! もっとも日本では区別がけっこういいかげんで、「○○ゴケ」の名前がついている地衣も多いんだって。ムッレのふるさとスウェーデンでは、地衣はトナカイのえさになったり人間の食べ物になったりするため、ちゃんと見分けができているそうです。
私もまだあまり見分けがついていませんが、緑色の強いコケに比べて、地衣は白っぽかったり黒っぽかったり青色っぽかったりするみたいです。大気汚染に弱いので空気の汚いところにはなく、でも根っこをはって養分を吸う必要はないので岩の側面みたいに居心地の悪いところにも棲めるらしいの。
一度気をつけて、お子さんと探してみてくださいね。
(げんげん)
Posted by 遊人里(ゆとり) at 12:00│Comments(0)
│自然・はっけん
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