2009年03月25日
やはらかに柳あをめる
3月のある日、いつもそばを通っているヤナギ(たぶんシダレヤナギ)の木の感じが微妙に変わっていることに気づきました。
ああ、芽吹き始めているのだなと思ったその数日後には、冬の間に葉を失っていた枝垂れた枝は、見事に青々と姿を変えてくれました。
やはらかに柳あをめる 北上の岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに(一握の砂/石川啄木)
ヤナギが芽吹くと、決まってこの句を思い出します。
「やわらかに青める」という表現ほど、ヤナギの春をぴたりと言い表す言葉を私は知りません。
近寄ってよく見ると、黄色と黄緑色の花が咲いていました。
つくづく、ヤナギって美人だなあ、と思います。
(げんげん)
Posted by 遊人里(ゆとり) at 22:49│Comments(0)
│自然・はっけん
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