2008年10月18日
クチナシに来る虫は
先日、とてもいいお天気の暑い日のことです。大阪の街を歩いていると、道端の植え込みの周りを見覚えのある大きなハチが飛んでいるのを見つけました。
あれっ、このハチ。小さい頃よく見た。……ということは、この植え込みの木はクチナシか。葉っぱはつるりぴかりとした質感で、へこんだような葉脈が目立って、クチナシっぽい。と思えば、花が咲いています。クチナシの花のシーズンは梅雨の頃なのに? 花の香りを嗅いでみると、強い甘い香り。たしかにクチナシです。あれま、狂い咲きかしら。温かいから。
小さいころ住んでいた家のお向かいの庭には、クチナシの木が生えていました。いい香りの花を咲かせ、きれいなオレンジ色の実を付ける木なのですが、難点が一つありました。フランクフルトソーセージのような巨大なイモムシがつくことです。大きいだけでもおぞましいのに、おしりには角まで生えていました。それをうちの飼い犬がぱくりと食べてしまった日にゃあ、卒倒しそうでした。
このクチナシの木には、クマンバチみたいな虫がよく来ていたのです。じゃあ、このイモムシはハチの幼虫? でも、ハチの子どもにはぜんぜん見えない。じゃあ、ハチはイモムシを狩りに来ているのだろうか? ずっとずっと不思議に思っていました。
変な季節にクチナシの花が咲いているので、ブログに載っけようと思いつきました。ついでに、久しぶりに見たそのハチの種類を調べてみることにしました。母はクマンバチだと言っていたよね……とネットで見てみると、まったく違う虫です。あれ? じゃあ別のハチ……?
おおっ、なんと、私が見ていたその虫は、ハチではありませんでした。「オオスカシバ」という「蛾」だったのです! スズメガ科のこの虫は、「大透羽」の名前のとおり、羽が透明でぶーんと飛ぶので、私たち家族はすっかりハチだと思って避けていたのに。
なるほど、これが蛾で、あのイモムシがその子どもだとすれば、理屈は合います。サナギの写真も出てきました。茶色くてぶっといおぞましいそれは、幼い頃に土を掘り返したときによく出てきたものでした。ぎゃあ~。
私の記憶では、イモムシは8cmは下らないサイズでしたが、実際には終齢幼虫でも6cmから6.5cmのようです。子どもの目なので大きく見えていたのですね。まあ6.5cmでも十分こわいけど。
ほーら、どんな虫だか、気になってきたでしょう? ハチだと思って近づけなかったので、写真は撮れませんでした。ぜひ「オオスカシバ」でネット検索して調べてみてください。そして、巨大イモムシを見て、悲鳴をあげてくださいね。ぎゃあ~。
(げんげん)
Posted by 遊人里(ゆとり) at 21:58│Comments(0)
│自然・はっけん
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