2008年08月21日
藻〜刈りまっか?
昨日の朝、なぎさ公園のを自転車で走っていると、ヴュルツブルクレストランの裏あたりで、変わった形の船がギュルギュル音を立てながら働いていました。見れば、水草を刈り取っているようです。
気温が上がる6月頃から、琵琶湖の水草はだんだん繁茂してきて、今ごろはあちこちもじゃもじゃ状態に。
水草は水中の窒素やリンを肥料にして育つので、多すぎる栄養を吸い取ってBODを下げてくれるわけですが、もじゃもじゃを放っておくと見た目も美しくないし、腐ると結局は水が汚れてしまいます。昔は一般の人もこれを刈り取って肥料にしていたそうですが、今ではそんな面倒なことをしなくてもお店に行けば手軽な肥料が手に入るから、刈り取るような人はいません。内湖があったころは、川や田んぼなどから流れてきた汚れ(栄養分)はそこで浄化され、琵琶湖に直接は流れ込まずに済んでいたのが、今はまっすぐ来てしまうので、水は汚れ放題、水草は繁り放題。
去年、一昨年と、県が「びわ湖・藻刈りまっか大会」を開催して大勢の一般市民が藻を刈り取り意識を高めていたのが、今年は予算がなくてそれもなし。県が運用している2隻の藻刈り船は年間8000万円ぐらいかけて3000トンの水草除去をしているとか……。
うーん、なんとかならないのでしょうか。私たちにとりあえずできることは、暮らしの中で少しでも水に栄養分を流さないようにするぐらいなの? 水草それ自体が悪者というわけじゃないのになあと思うと、もじゃもじゃを見るたびに複雑な気分です。
(げんげん)
Posted by 遊人里(ゆとり) at 22:30│Comments(0)
│自然・はっけん
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