「くいしんぼうのあおむしくん」

遊人里(ゆとり)

2009年10月20日 20:14


 昨日の記事で「あおむしくん」と表現していたのは、頭の中にこの絵本があったから。


「くいしんぼうの
     あおむしくん」


作:槙 ひろし  絵:前川 欣三
出版社:福音館書店 (こどものとも)
税込840円


 ある日、まさおが拾ったあおむしくん。大食漢で、何でも食べます。食べても食べても空腹が収まらず、ごみを食べ、家を食べ、船を食べ、町を食べ、ずんずん大きくなり……。
 そして、物語は衝撃的なラストを迎えます。



 とにかく、みょーな読後感です。
 子どものころ、こわい話というか、不気味な話だと思っていました。
 いま読み返しても、意味がわかりません。
 でも、それだけにいろんな解釈ができて、なんだかわからないけれど何度も読んでしまう絵本です。

 現実世界で青虫を見ていると、本当にがつがつと食欲旺盛です。庭木や草花が丸坊主にされることもめずらしくありません。
 きっと作者の方も、自分の庭でそんな青虫を見ていて、この物語を思いついたのだろうなと思います。

(げんげん)

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