ヨウシュヤマゴボウの宙ぶらりん

遊人里(ゆとり)

2009年09月30日 21:08



 ……なんだこりゃ?

 電線からぶら下がっています。
 クモの糸かと思っていましたが、一週間たっても同じところにぶらさがっているので、釣り糸か何かかな?

 おそらくヨウシュヤマゴボウの実がついていた房の軸だと思うのですが。
 ヨウシュヤマゴボウとは、これです。見たことありますよね?
 普通はもっと大きな茂みになるのですが、これはコンクリートの隙間から出てきたものなので小さくしか育たなかったのでしょう。

 北米原産の帰化植物で、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草です。
 茎が紫色で、実が暗紫色になって、なかなかきれいです。英語では「インクベリー」というそうです。実は染料になるとか。

 「ゴボウ」なんて名前で、きれいなんですが、毒草です。全草に毒があるらしいので気をつけてください。
 私は子どものころ、友だちと一緒に「どくやくづくり」をした思い出があります。実をつぶして水に溶かして、紫色の液体を作りました。もっとも、使い道は思いつきませんでしたが。あ、いや、「小鳥のえさ」にわいた虫にかけたっけ……。

 ただ、調べてみると、実には毒がないという説もあるようです。
 毒を作って葉っぱを食べられないようにして、でも実は鳥に食べてもらって種を運んでもらおうという戦略?

 だとすれば、こんなところにこんなものがぶら下がったのも、鳥の仕業と考えられなくもありません。
 うーむ。たしかめるには食べてみるしかないのか? 私にはそんな勇気はありません。
 皆さんも、試さないでくださいね。

(げんげん)


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