七夕の夜はキャンドルナイト

遊人里(ゆとり)

2009年07月07日 16:18



 今日は七夕ですね。皆さんのお家では、この前つくった笹飾りが揺れているでしょうか?

 あいにくとお天気は今ひとつ。
 同僚と、晴れでなければ織姫さんと彦星さんは出会えないのだろうか?と、話題になりました。

 そこで、少し調べてみて、カササギが翼を広げて天の川に橋を架け、そこを渡って織姫と彦星が出会うことを知りました。
 そういえば、百人一首に「かささぎのわたせる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」というのがありました。これは七夕を詠んだ歌だったのですね。

 ところで、カササギってどんな鳥? 名前はよく聞くけど見たことないぞ? サギの仲間?
 調べてみると、全然ちがいました。スズメ目カラス科、別名カチガラス、コウライガラス。見た目は少し小柄でお腹の白いカラスのような鳥でした。
 Yahoo!きっず図鑑
 あ、カササギは「銀河鉄道の夜」にも出てきたのでした。「からすでない、みんなかささぎだ。」(カンパネルラ)。そうか、そうか、やっぱりカラスの仲間だったのですね。
 九州に多く棲息していて、佐賀県の天然記念物ですって。やはりこのへんでは見られないようです。

 七夕に話を戻すと、織女星はこと座のベガ、彦星(牽牛星)は、わし座のアルタイルということで、ここにはくちょう座のデネブを加えると「夏の大三角形」となります。今の季節なら東の空に輝く、大きな三つの星がそれです。その中央に天の川が横たわっていますが、残念ながら街中ではとても見られません。
 探してみたい方は、アストロアーツのサイトに詳しいので、ご覧ください。

 調べていくとどんどん雑学方向に行ってしまうのでほどほどにするとして、今日はキャンドルナイトの日でもあります。環境省も「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」として、電気を消して過ごすことを呼びかけています。
 目指すのは、単なる温暖化防止ではなくて、夜は明かりを煌々とともすものだと思いこんでいる私たちの価値観の転換です。

 今晩は、でんきを消して、スローな夜を。
 キャンドルの薄明かりの中、あるいは真っ暗な中、星の物語に思いをはせてはいかがでしょう。

(げんげん)


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